価格競争の経済学

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Eテレで毎週水曜 午後10時からオイコノミアというピースの又吉直樹さんが出演している経済学について教えてくれる番組があります。

経済学との出会い

胡散臭い中年

今まで全く経済学には興味がなかったのですが、この番組を見てから経済学を学びたい気持ちでいっぱいになりました。

最初に見た放送が「ホントは誰が得してる?価格競争の経済学」でして、衝撃を受けました。

価格競争を考慮した企業側の思惑

近所の電気屋さんで『他店より1円でも高かったら安くします』という、のぼりや看板。良心的な店だな~と今までずっと思ってました。

だけど、ここに経済学の価格競争というものが絡んでおり、そのカラクリを知った瞬間、自分が勘違いしていた事に気づきました。
実は良心的ではないのです。

『他店よりも安くする』という広告には企業側の思惑があります。
それを証明するためにオイコノミアでは具体的で分かりやすい例で教えてくれます。

価格競争を検証

村人10人のある村で「又吉商店」と「濱田商店」2店のみで同じ製品を売る。

全く同じ製品のとき、2000~3000円で価格設定するとすれば、お互いいくらに設定するか。

いくつかシュミレーションした結果、結局二人とも最安値の2000円になりました。

2人とも3000円にすればお互い一番得なはずなのに、一番低い価格になったのはなぜか。

お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなるというジレンマで『囚人のジレンマ』と言います。

じゃあ、お互いに価格を相談して決めればいいじゃない。

と行動すると、「談合」となり、独占禁止法で禁止されている行為のため、できないのです。

そこで『他店より1円でも高かったら安くします』という、のぼりや看板です。

これは『消費者のために安く販売しますよ!』という意味ではなく、競合他社に対して『これ以上は値下げしないで行きましょうね!』という暗黙の共謀なのです。

もっと分かりやすく!

簡単に説明すると、「又吉商店」がその広告を出し製品を売った場合、「濱田商店」の思考回路は『うちが「又吉商店」よりいくら安くしたって、客が「又吉商店」に行けば、その場でそれより安い価格に値引きされてまう。

だったら対抗して値下げせず、「又吉商店」と同じ価格にする方がマシやねん。」という発想になります。

まとめ

この『他店より1円でも高かったら安くします』という文言を考えた人は天才ですね。

消費者から見たら、とても良心的なお店だね。企業から見たら、値下げしないで売りましょうね。ということで Win-Win の関係が成り立っており、みんな幸せです。

何事もそうですが、知っているか知らないかで損した気分になったり、得した気分になったりします。

経済学を学べば、より得した気分の人生が味わえると思った37歳の秋でした。

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会社員Shira
IT系の会社員。1978年生まれ。個人開発でAndroidのアプリをリリース、総ダウンロード数は100万くらい。36歳で初めての転職、未経験のweb業界にもちょっと慣れてきました。

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