WindowsでPHP実行環境を超お手軽に構築(XAMPP不要、仮想環境なし)

この記事は約 14 分で読めます。

ちょっとした php のソースを実行して動作確認をしたい。

でも、自宅で使ってる Windows の PC で php を動かすには、VirtualBox などの仮想環境を構築しないといけない。

レンタルサーバーを利用していれば、そこに php のファイルをアップロードしてブラウザやツールで動作を確認。

会社員Shira
まぁ、どれもめんどくさい。

ちょっと調べてみたら、とても簡単に素早く php を実行できる環境構築方法を見つけたので、その情報をシェアいたします。

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PHP実行環境の構築手順

PHP が実行できるまでの作業手順は大まかに以下の通りです。

  • サイト(windows.php.net)から、Windows 向けの php 環境(Zip ファイル)をダウンロード。
  • 任意のディレクトリにダウンロードした Zip ファイルを解凍。
  • 環境変数で PATH(パス)を設定。

以下に詳細な構築手順を記載します。

本手順は Windows10(32bit) の 手順です。スペックが異なる場合、若干手順が異なりますので注意してください。

php 環境(Zip ファイル)のダウンロード

まずは以下のページから、あなたの PC に適した ZIP ファイルをダウンロードします。

windows.php.net/download/

PHP のバージョンは現時点(2017-08-12)で以下の3つから選択できますが、どのサーバーでも動くことを前提とした場合、PHP 5.6 が良いと思います。

  • PHP 7.1 (7.1.8)
  • PHP 7.0 (7.0.22)
  • PHP 5.6 (5.6.31)

それぞれのバージョン毎に、以下の4つから選択できますが、OS が 32bit版なら x86 、64bit版なら x64 を選択してください。

  • VC11 x86 Non Thread Safe
  • VC11 x86 Thread Safe
  • VC11 x64 Non Thread Safe
  • VC11 x64 Thread Safe

「Non Thread Safe」、「Thread Safe」については、一般的にスレッド(処理の実行単位)が並列に動作した場合の挙動についてのものです。

「Thread Safe」を選んでおけば問題ないと思います。

私の PC は Windows10(32bit) なので、以下の「Zip」をクリックしてダウンロードしました。
Windows向けの PHP5.6 ダウンロード

php 環境(Zip ファイル)の解凍

ダウンロードした ZIP ファイルを任意のディレクトリに解凍します。

私の場合は Cドライブの直下に「php」ディレクトリを新規に作成、そこに解凍しました。

解凍先のパスに日本語が混じっていたり、パスが長すぎる場合、動作が不安定になることがよくあるので、不安な方は私と同様「c:\php」の下に解凍することを推奨します。

PHP実行環境のファイル群

環境変数で PATH(パス)を設定

PATH を設定しなくても解凍したディレクトリに移動すれば php を実行することは可能です。

しかし、PATH を設定することでカレントディレクトリに依存せず php を実行することができるようになります。

従って PATH を設定することを推奨します。

Windows10 の場合、以下手順で環境変数を設定します。

環境変数の設定手順1
画面左下にある Windows ボタンを右クリックします。

リストが表示されますので、「システム(Y)」を選択します。

環境変数の設定手順2
コンパネのシステムウィンドウが表示されますので、左側にある「システムの詳細設定」を選択します。
環境変数の設定手順3
システムのプロパティーウィンドウが表示されますので、右下にある「環境変数(N)」を選択します。
環境変数の設定手順4
環境変数ウィンドウが表示されますので、下側リスト「システム環境変数(S)」にある「Path」を選択。

「編集ボタン(I)」を選択します。

環境変数の設定手順5
環境変数名の編集ウィンドウが表示されますので、画面右上にある「新規(N)」を選択します。
環境変数の設定手順6
リスト最下部に入力できるモードに切り替わったら「C:\php」と入力して「OK」ボタンを選択します。

私の場合は ZIP ファイルを「C:\php」に解凍したので、「C:\php」と入力しました。別のディレクトリに解凍した場合は、その解凍先のパスを入力してください。

今まで開かれたウィンドウを全て「OK」で閉じれば、環境変数の設定は完了です。

お疲れさまでした。

PHP実行環境の動作確認

PHPの実行はコマンドプロンプトから行います。

コマンドプロンプトとは、Windows に標準で備わっているツールで、操作や設定をコマンド入力で実行することができます。
コマンドプロンプトの起動
コマンドプロンプトは、画面左下にある Windows ボタンを右クリックして表示されるリストの「コマンドプロンプト(C)」を選択することで起動できます。

他の起動方法として「ファイル名を指定して実行(R)」を選択、表示されるダイアログに「cmd」と入力して「OK」ボタンを選択して起動することも可能です。OSのバージョンが異なり、上記手順で設定できない場合は試してみて下さい。

PHPのバージョン確認

PHP が正常に動作するか確認するため、コマンドプロンプトから PHP のバージョンを確認してみましょう。

PHPバージョンの確認
コマンドプロンプトに「php -v」と入力してEnterを押します。

PHP 5.6.X … と表示されればOKです。

自作PHPファイルの実行

PHP を実行する環境が構築できたら、お試しに簡単な PHP のソースを書いて実行してみましょう。

PHPで Hello World.
適当なディレクトリに「test.php」という名前でファイルを作成します。

中身は echo を使って「Hello World.」という文字列を出力する内容とします。

私の場合は「C:\Temp」ディレクト内に作成したファイルを格納しました。

PHPでHello World.を出力
コマンドプロンプトに「php C:\Temp\test.php」と入力してEnterを押します。

Hello World. と表示されれば成功です。

Http_Request2でAPI検証

このPHP実行環境を使って Microsoft が提供する画像認証API(Computer Vision API)の動作検証をしたかったのですが、追加の手順が必要だったので追記しておきます。

上記、画像認証APIを呼び出すためのサンプルソースが提供されており、そこでは API の呼び出しに Http_Request2 を利用しています。

こんな感じです。

require_once 'HTTP/Request2.php';

$request = new Http_Request2('https://<エンドポイント>/v1.0/analyze');
$url = $request->getUrl();

エラーとなる要因は以下の2つ

  • HTTP/Request2.php なんて存在しない
  • OpenSSLが利用できない

上記エラーを回避する手順は以下になります。

  • PEAR のインストール
  • HTTP_Request2 のインストール
  • OpenSSL の有効化

以下に詳細な手順を説明します。

PEAR のインストール

PEAR とは PHP から利用可能なライブラリのことです。今回必要となる「HTTP_Request2」は PEAR に含まれるライブラリなので、まずは PEAR をインストールします。

go-pear.phar

上記リンクを右クリック、表示されるコンテキストメニューから「名前を付けてリンク先を保存(K)」を選択します。

PEARのインストール手順1
保存するファイル名は「go-pear.phar」とし、保存先は php.exe が存在するディレクトリを指定します。

手順通りに環境を構築した場合、保存先は「C:\php」になります。

「php.exe」と同じディレクトリに「go-pear.phar」が存在することを確認してください。

PEARのインストール手順2
コマンドプロンプトに「php go-pear.phar」と入力してEnterを押します。

1-13, ‘all’ or Enter to continue:

と表示されたら、pear.ini の保存先だけ WINDOWS となっているので、他に合わせておきましょう。

「12」と入力してEnterを押します。

Name of configuration file [C:\WINDOWS\pear.ini] :

と表示されたら「C:\php\pear.ini」と入力してEnterを押します。

PEARのインストール手順3
12. Name of configuration file の部分が「C:\php\pear.ini」に変更されていることを確認。

1-13, ‘all’ or Enter to continue:

と表示されたらEnterを押します。

これで PEAR のインストールは完了です。

HTTP_Request2 のインストール

PEAR のインストールが完了したら、HTTP_Request2 のインストールを行います。

コマンドプロンプトに「pear list」と入力してEnterを押します。

HTTP_Request2のインストール手順
PEAR の内容が表示されますが「HTTP_Request2」は存在しません。

コマンドプロンプトに「pear install HTTP_Request2-2.3.0」と入力してEnterを押します。

「pear list」で「HTTP_Request2」が表示されれば OK です。

OpenSSL の有効化

「C:\php」のディレクトリ内にある「php.ini-development」をコピー&リネームして「php.ini」を作成します。

作成した「php.ini」をテキストエディタで開き、以下の通りに編集して保存します。

修正前

;extension=php_openssl.dll

修正後

extension=php_openssl.dll

上記修正により PHP のモジュール構成が変わります。

PHPモジュールにOpenSSLが存在する
コマンドプロンプトから「php -m」と実行し、「openssl」が表示されれば OK です。

画像認証APIのレスポンス

上記手順を行った後、サンプルソースをコマンドプロンプトから実行した結果、以下の通り期待通りのレスポンスが JSON 形式で返却されました。

C:\Temp>php analyze-image.php
{"categories":[{"name":"building_","score":0.93359375,"detail":{"landmarks":[{"name":"Tokyo Tower","confidence":0.9999732}]}}],"adult":{"isAdultContent":false,"isRacyContent":false,"adultScore":0.013596486300230026,"racyScore":0.015479342080652714},"tags":[{"name":"sky","confidence":0.99993860721588135},{"name":"outdoor","confidence":0.99641847610473633},{"name":"building","confidence":0.93132889270782471},{"name":"tower","confidence":0.75626462697982788}],"description":{"tags":["outdoor","building","water","tower","large","clock","bridge","boat","background","blue","ship","red","train","white","top","crane","flying","mountain","tall","river","standing","people","body","ocean","man","plane","airplane"],"captions":[{"text":"a large clock tower stands against a blue sky","confidence":0.45272444121805955}]},"requestId":"40ee36e4-c110-4ee2-8ae7-b6277f3fe29a","metadata":{"width":230,"height":310,"format":"Jpeg"},"faces":[],"color":{"dominantColorForeground":"Blue","dominantColorBackground":"Blue","dominantColors":["Blue"],"accentColor":"0B60C0","isBWImg":false},"imageType":{"clipArtType":0,"lineDrawingType":0}}
C:\Temp>

東京タワーの写真を指定したのですが、ちゃんと「Tokyo Tower」と認識されました。

また、「isAdultContent」の結果が「false」となったので、東京タワーはアダルトコンテンツではないようです。

新しい発見に胸がトキメキます。

まとめ

ダウンロードして解凍するだけの、超お手軽な PHP の実行環境構築方法です。

PHP は、Wordpress でも使われている汎用性の高い言語であり、勉強しておいて損はないと思います。

以下に該当する方に試して頂ければ幸いです。

  • 環境構築がめんどくさくて PHP の勉強を敬遠していた。
  • PHP やったことないけど興味がある。
  • WordPress のカスタマイズをミスって画面が真っ白になったことがある。
  • WordPress のテンプレートを自作してみたい。
  • WEB系の仕事やったことないプログラマーの方。

以上、『WindowsでPHP実行環境を超お手軽に構築(XAMPP不要、仮想環境なし)』についての説明でした。

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会社員Shira
IT系の会社員。1978年生まれ。個人開発でAndroidのアプリをリリース、総ダウンロード数は80万くらい。36歳で初めての転職、未経験のweb業界で日々悪戦苦闘してます。
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