ダウンロード数と収入報告!スマホアプリの個人開発は儲かるのか?

この記事は約11分で読めます。
会社員Shira
脱サラして、アプリの個人開発だけで自由に食べていきたい。
主婦Chima
そんなの、実際に稼げるか分からないし不安だわ。
会社員Shira
副業としてアプリ開発をやってみたいけど、時給的にどうなんだろう?

私はシステム開発の会社に勤めるサラリーマンでありながら、仕事で開発しているシステムにそこまでの価値がないのではないか?と疑問を持ってしまう異端児です。

そんな会社員Shiraの副業でアプリの個人開発を始めて5年経った実績を赤裸々に全て語らせていただきます。

スマホアプリの個人開発は儲かるのか?

悩む女性

私は『アプリ開発』『個人開発』『広告収入』これらのキーワードでネット上を何百回も検索してきました。

色々と参考にさせていただいた恩返しも兼ねて、私自身がプライベートでリリースしてきたアプリの広告収入やダウンロード数を公開することにしました。

アプリ開発でのお金の稼ぎ方

実績を報告する前に、アプリ開発を行いアプリをリリースする訳ですが、実際にどうやってお金を稼ぐのか?まずはそこから説明します。

大きく分類して稼ぎ方は以下の3種類です。

  • 有料アプリ
  • アプリ内課金
  • 広告収入

上記稼ぎ方は組み合わせる事も可能です。

有料アプリの場合、広告はつけずアプリ内課金もなし、最初にダウンロードする時に一括でお金を支払い、その後はお金が不要というものが一般的です。

無料アプリの場合は、広告を表示、かつアプリ内課金にも対応しているのが多いです。

以下にそれぞれの稼ぎ方について深堀して説明します。

有料アプリで稼ぐ

これはイメージしやすいと思いますが、Android向けアプリマーケットの「Google Play」やiPhone向けアプリマーケットの「App Store」に有料でアプリをリリースし、それを購入(ダウンロード)してもらうことで利益を得る方法です。

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Google PlayとApp Store、どちらも有料アプリを販売した場合、取引手数料として、その売り上げの30%が徴収され、残りの70%が開発者へ支払われます。

例として100円のアプリが100ダウンロードされた場合、100 * 100 * 0.7 = 7,000円が、開発者に支払われることになります。1000ダウンロードなら7万円、1万ダウンロードなら70万、100万ダウンロードなら7,000万の収入を得ることになります。

7000万円も稼げるなんて夢がありますね。ですが、100万ダウンロードなんて個人開発者が狙うにはとてつもない数字です。かの有名なファミコンのドラゴンクエストが150万の販売本数ということをイメージすれば、途方もない数字だということは理解していただけると思います。

また、アプリの金額は開発者が自由に決めることができます。中には2万円のアプリなどもマーケットには存在します。2万円なら1つダウンロードされるだけで、その70%の14,000円を手に入れることができます。頭を使って2万円で購入したいと思えるアプリがリリースできるのであれば、とても稼げそうな気がしますね。

アプリ内課金で稼ぐ

アプリ内課金とは、ダウンロードする時は無料なのですが、プレイ中にお金を支払うことによって、レアなアイテムを手に入れたり、スタミナを回復したり、ガチャガチャをさせたりすることでお金を徴収するパターンのものです。

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有名な『パズドラ』や『モンスターストライク』などがこの、アプリ内課金に該当します。

私はスマホアプリでは基本的に課金しない派(無課金)だったのですが、アプリ開発の調査の一環として課金する人の気持ちを理解する必要があると考えパズドラでガチャに大分お金を浪費しました。あの金玉が出て割れる瞬間のドキドキ感は最高ですね。

このアプリ内課金は、フリーミアム(Freemium)という、基本的には無料でアプリを提供し、機能の拡張や、より楽しむためのアイテム供給に料金を課金する仕組みのビジネスモデルです。

個人的にはこのフリーミアム戦略が一番稼げる方法だと思っています。

任天堂がリリースした『スーパーマリオラン』も、このアプリ内課金に該当します。

広告収入で稼ぐ

アプリの画面内に広告を表示して、それをクリックしてもらうことで収入を得る方法です。

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広告を配信する会社をアドネットワーク事業者というのですが、メジャーなところで以下があります。

アドネットワーク名 運営会社
Admob Google
MoPub Twitter
Nend ファンコミュニケーションズ
Amoad サイバーエージェント

ちなみに私はAdmobしか利用したことがありません。海外展開しているアプリなら、Admobが一番安心だと思います。

広告の種類もいくつかあります。

広告の種類 概要
バナー 画面の上部や下部に表示される長方形の広告です。
インタースティシャル ゲームクリア後などに表示される全画面広告です。
動画広告 動画を見てもらうことで収益を得ます。最近よく見かけます。

なるべくユーザーの迷惑にならないように配慮することが大事ですね。必死にクリックさせるように広告をやらしく配置したところで、クリック単価が下がってしまうので誰も得しませんので。

アプリのダウンロード数と収入報告

追記を繰り返した結果、記事が読みにくくなってきたため以下の記事に分割しました。

ダウンロード数の考察

仕事するデザイナー

正直、リリースしたアプリがこんなにダウンロードされるとは予想していませんでした。

次回のアプリ開発に活かすためにも、独自視点でダウンロード数が稼げた理由を分析します。

海外展開は必須

稼ぎたいなら海外展開は必須です。

2016-12-28 時点で各アプリにおける、日本と海外のダウンロード比率は以下の通りです。

アプリ名全世界のインストール数日本のインストール数日本の割合
CSV Viewer323,66216,5495.11%
Local HTML Viewer252,62520,2558.02%
Text Viewer103,14512,09811.73%
CSV Modify38,6761,2903.34%

個人開発なのに海外展開とかスケールでかすぎ!と気が引けるかもしれませんが、要するに言語のローカライズ対応です。

私がリリースしているツール系のアプリは、全て「日本語」と「英語」に対応させています。

正直、私は英語が得意ではありません。ですが、google翻訳を使えば、それなりに英語にできます!

コツとして、日本語を英語に翻訳した後、その英語を日本語に翻訳して、それなりに読める日本語かチェックします。

読めれば問題なし。

意味不明な感じになったら、微調整して再度翻訳を繰り返します。

これからは中国語にも対応させた方が良いのかもしれませんが、中国語はPCでの文字入力の仕方すら、よく分からないため敷居が高いです。(汗

ブルーオーシャンだった?

そもそも私は欲しいツールが、GooglePlay で見つけられなかったために、ツールを自作、それをリリースしました。

よって、競合のアプリが存在しなかったことが、ダウンロード数を稼げた最大の理由であったと考えています。

ということは、現在においても欲しいツールがGooglePlayに存在しない。イコール、自作してリリースすれば稼げる。という図式が成り立つ可能性は高いはずです。

是非、あなたが欲しい!と思うツールを開発し、リリースしてみて下さい。稼げる可能性が高いですよ!

有料アプリの必要性について

広告がないバージョンを有料で良いからリリースして欲しいと要望があったので『CSV Viewer』から広告を抜いた『CSV Viewer Core』を100円でリリースしました。

これはマネタイズとしては失敗です。

バージョンアップする度に毎回両方のリリース作業が必要となります。
そのくせ有料版はあまりダウンロードされません。

おそらく有料版を購入してくれる方ならアプリの使用頻度も高いので、100円分の広告クリックは容易に稼げます。

よって、広告を外したものを有料版としてリリースする。このパターンだけは個人的にお勧めしません。

マネタイズを優先してアプリを開発する場合、基本バージョンアップの方向性はユーザーの要望に合わせるのではなく、自分が信じるポリシーに従うべきです。

アプリ開発は転職に有利

アプリ開発を行うことによるメリットは何か?

あなたがIT業界に身を置いているのならば、最先端の技術と知識が身に付き役に立つこと間違いありません。

また、会社の仕事だけやっていたら、技術者として視野の狭い人間となってしまいます。

今は一つの会社だけで生涯を終える人は少ない時代となっています。

転職する際に

「アプリをリリースしてます。」

と発言するだけで、とても有利なのは明白です。

ちなみに私は37歳の時に転職を一度経験しています。興味がありましたら、こちらもご覧ください。

アプリ開発の壁

仕事が不安

アプリ開発の収入でサラリーマン並みの収入を得ることができるか?

正直、かなり困難です。

いかに素晴らしい技術を持っていても、いかに画期的なアイデアがあったとしても、稼ぐことは難しいのです。

その最大の理由は、プロモーションです。

いくら良いものを開発、リリースしたところで、ダウンロードされなければ何も始まりません。

プロモーションがうまくできず、せっかくリリースしたのにダウンロード数が一桁。

というのはよくある話です。

開発もできてプロモーションもできる人は極少数だと思います。

よって、まずは副業から開始することをオススメします。

ある程度、イメージしたものが作れるようになったら、是非マーケッティングや営業のスキルを身につけて下さい。

こちらの記事に売るスキルの重要性を考察してみました。

アプリ開発で稼ぐために

結論としては、マネタイズを考慮したアプリをリリースし、運が良ければ儲かります。

私のアプリは日本ではあまりダウンロードされず、海外の利用者が圧倒的に多いです。

クリック単価を考慮した場合、ダウンロードする日本人の割合が多い場合は、もっと収入が見込めます。

また、広告収入をメインとする場合、ユーザーのアプリ使用頻度が最も重要となってきます。

ダウンロード数が少なくても、日本人をターゲットとし、定期的に起動させ、そこそこ利用するアプリであれば十分勝負できると考えています

ただし、サラリーマンの収入くらいアプリ開発で稼ぎを得るのは相当難しいです。

そこで、稼げるアプリを作るための戦略を練ってみました!

アプリ開発で稼ぎたい方は見てください。

これからアプリ開発を始める方に

現在、スマホアプリを開発するための環境は沢山あります。

とりあえず興味があるからアプリを作ってみよう。

と考えているあなたが最初に悩むポイントは開発環境の選択です。

そんなあなたのために以下コンテンツを作成しました。

令和を迎えた現在、私は以下の開発環境を推奨しています。

是非参考にし、時間を有効活用してください。

まとめ

悩む女の子

要点をまとめます。

  • ツール系のアプリを6つリリースした。
  • 運良くトータル87万ダウンロードされた。
  • 4年かけての総収入は813,277円
  • 時給に換算すると可哀そうな金額
  • ツール系アプリの広告収入は安定
  • ダウンロード数を稼ぐなら海外展開は必須
  • 自分が欲しいツールを作るべし
  • 広告なしバージョンの有料アプリはマネタイズにならない
  • アプリ開発、リリースで転職が有利になる
  • 運が良くて小遣い程度の稼ぎと考えた方が良い
  • 稼ぎたいならアプリを沢山リリースするべき
  • 稼げないアプリは早めに見切りをつけた方が良い
  • 広告アプリで稼ぐなら全画面広告は必須
  • 全画面広告の表示頻度は控えめにすること

これらは会社員Shiraが、今までの経験と実績から導き出した答えです。

当然のことながら、全ての方に当てはまる内容ではありません。

参考程度にとどめて頂けると幸いです。

最後に、個人がアプリをプロモーションするならブログを運営するのが良いのではないかと注目しており、現在検証中であります!

しかし、ブログを運営しながらアプリ開発を同時に行うことは至難の業です。

私はとりあえずブログ運営に注力してみようと決め、アプリ開発は一時中断することにしました。

令和を迎えた今、新しい開発環境でアプリ開発を再開しました。

最近は「居酒屋メニュー」というアプリを作っています。まだ完成品ではありませんが、実際のお店で利用していただいています。興味があれば以下の記事をご覧ください。

あなたも私と同様、二つの事を平行でやるのは難しい、かつ

ブログ運営ではなくアプリ開発をメインにするんだ!

と考えているならば、とりあえずTwitterを始めてみては如何でしょうか?

アカウントの育て方によっては、ブログ以上のプロモーション効果を期待できるかもしれません。

アプリのリリースで満足せず、是非多くの人にダウンロードされるよう行動してみてください。

以上、『ダウンロード数と収入報告!スマホアプリの個人開発は儲かるのか?』でした。

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会社員Shira
IT系の会社員。1978年生まれ。個人開発でAndroidのアプリをリリース、総ダウンロード数は100万くらい。36歳で初めての転職、未経験のweb業界にもちょっと慣れてきました。

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